リフレクションパターン
概要
はじめに
こんにちは、株式会社 Life Arc System の 開発担当の ishi です。
本投稿では、ChatGPT を使用する上でのプロンプトパターンの 1 つである、リフレクションパターンについて紹介させていただきます。
対象読者
本投稿は、以下に該当する方を対象として執筆しています。
- ChatGPT の基本操作を把握している方
- リフレクションパターンについて知りたい方
リフレクションパターンとは
概要
リフレクションパターン(The Reflection Pattern)とは、GPT の出力の論理的な根拠を出力させる手法を指します。本パターンを採用すべきケース
以下のケースにて本パターンは有効です。- GPT がどのようにして特定の出力をしたのかを根拠となる論理を明示させ、確認したいケース
具体例
Word Press を元とした EC サイトにプラグインの「WooCommerce」を使用する根拠を確認したいケースに関して、以下、具体例を明示させていただきます。1GPT への入力
GPT の出力結果に対して根拠を明示するようなプロンプトを記載の上、GPT に質問します。回答を生成する場合には、その根拠となる論理と前提を示してください。 可能なら、特定の例や証拠となるサンプル例も記述してください。 質問:なぜ、Word Press を元とした EC サイトにプラグインの「WooCommerce」を使用するのですか?
GPT からの出力
結果、以下のように回答を得られます。WooCommerceをWord Pressを元としたECサイトで使用する理由は、以下のような論理と前提に基づいています。 論理1: 拡張性 WooCommerceは、Word Pressの拡張性を以下のように使っています。 - 既存のWord Pressサイトに簡単に追加でき、既存のコンテンツとスムーズに統合できます。 - 100を超える支払いゲートウェイ、複数の配送方法など、様々な機能を追加するための豊富なアドオンを 提供しています。 論理2: カスタマイズ性 Word Pressがユーザーにカスタマイズを容易に行うことができ、WooCommerceもその特性を活かしています。 - どのテーマでもWooCommerceを使用でき、ブランドやビジネスの要件に合わせたデザインを 作成することが可能です。 - ショップ、製品、カート、チェックアウトページなど、必要なページを自由に構成することができます。 論理3: 管理のしやすさ Word PressとWooCommerceは、ウェブサイトやECサイトの管理を容易にします。 - 注文管理、在庫管理、顧客管理、税計算、レポート作成など、必要な管理機能が揃っています。 - Word Pressのダッシュボードから集中管理でき、操作性が高いです。 以上の論理と前提により、Word Pressを元としたECサイトでWooCommerceを使用することは有効と言えます。 この使用例としては、多くのECサイトがWooCommerceを使用しており、そのなかで特に成功している サイトとしては、Bookriot.comやBluestarcoffeeroasters.comなどが挙げられます。 これらのサイトではWooCommerceを効果的に使用し、自由なカスタマイズと効率的な管理を実現しています。
おわりに
以上で、リフレクションパターンの紹介を終わらせていただきます。
本プロンプトパターンは、GPT の出力結果が論理的根拠に基づいたものかを判断したい場合に有効ですので、随時ご活用いただけると業務の助けになるかと思います。
GPT 4.0 で確認した結果となります。 ↩︎